- SEOの概要
- SEO業者を選ぶポイント
- 【重要】悪質SEO業者の特徴
「SEO会社を変えたい」 先日こういった相談を受け、実際にそのSEO会社さんとやり取りをしたのですが、あまりにひどすぎたので注意喚起も含めて記事を書きます。
もしこの記事が目に留まり、自社のSEOを任せている会社さんと特徴が似ているようでしたら要注意です。
悪質SEO業者の特徴
まず、前提としてSEOを外部委託すること自体が悪いことではありません。知識が足りない・時間が足りないなど理由は様々あるかと思います。
ただ、よく「時間をお金で買う」という表現をされる方がいらっしゃいますが、以下の特徴の悪質SEO業者に依頼してしまうと「お金を払って時間を捨てる」状態となってしまいます。
「Yahoo」と「Google」で別料金
少しセミナーを受けたりした方ならすぐにわかるかと思います。現在、「Yahoo」と「Google」は検索アルゴリズムが同一です。 もう一度言います。同一なのです。
今の時代に「Yahoo」と「Google」を別料金で取る会社なんてナンセンスです。いますぐにその会社は切るべきです。契約前であればどんな説明も時間の無駄なのですぐに断りましょう。
詐欺とまでは言いませんが、ほぼほぼ似たようなものですし、そのような会社に頼んでもSEOで期待できる効果は運任せとしか言えません。
実際に相談を受けた会社さんが提供されたレポートを拝見したところ、「場所 業界(例えば:整体)」のキーワードを4つほどピックアップして順位を取得しているだけでした。
これならツールで十分ですし、ツールの方が競合との記事構成を抽出してくれる分、はるかに優秀です。
その他にもGoogle Analytics等のアカウントの管理権限がSEO会社となっていました。それをクライアント側に移行するのに費用がかかるそうです。
管理権限がSEO会社となることは極まれにありますが、それをクライアント側に移すのに費用がかかるなんて論外です。
そこで工数が生まれるのであれば最初からクライアントにGmailを発行してもらい、クライアントに管理権限がある状態でSEO会社が見れるようにしてもらえばいいだけです。
このように費用を取ることだけを考えているSEO会社は本当に多いので注意が必要です。
あるワードを出す会社
以下のようなワードだったりニュアンスを出す会社には注意してください。
バックリンクもしくはバックリンクサイト
ホスト貸し、サブディレクトリ貸し
それぞれ説明します。
バックリンクもしくはバックリンクサイト
昔のSEO施策でよく使われていて、とりあえずSEO会社がサイトを複数作成し、そのサイト達から顧客のサイトへのリンクを張り順位を上げる手法です。
他サイトからどれだけの数のリンクを得るかが昔は検索順位に影響していました。
しかし、現在は無価値なサイトからのリンクは意味がなく、下手するとマイナス評価になるため、ただ単に「バックリンクを得ましょう」「バックリンクサイトを作りましょう」といった営業トークをされた場合は質の悪いSEO会社です。注意してください。
ホスト貸し、サブディレクトリ貸し
最近よく見かける手法です。Googleから高い評価を得ているサイトのサブドメイン・サブディレクトリを貸してもらい、そこでコンテンツを更新していくといった内容です。
これは今後Googleが絶対に対策を取ってくることが考えられ、効果が絶対に短期的です。
小手先の対策はその都度別の対策を取る必要が出てきて、結果的に時間も費用も膨大にかかってくるものとなってしまいます。このような手法は、借りる側だけでなく貸す側にもマイナス評価を得る結果となってしまいます。
特に貸す側は以下のようなマイナス評価を受ける可能性が考えられます。
ブランドの棄損
検索順位の低下
検索結果利用の低下
もはやリスクしかありません。両者ともリスクを背負ってまでやる手法ではないはずです。絶対に避けましょう。
コンテンツディレクションができない
SEO業者を選ぶポイントにもなるのですが、コンテンツディレクションを行えない・行ってくれない業者には注意してください。
詳しくは後述しますが、今のSEO(本来はずっと昔からですが)はユーザーがどうサイト内・ページ内で行動するかが重要になってきます。 ユーザーの行動をGoogle側が評価対象としている以上、コンテンツの質が何よりも重要なのです。
キーワードの順位取得や競合サイトのページ構成などを資料にまとめるだけならツールで代用できます。コンテンツの質に対してアドバイス等を行えない業者は絶対に避けましょう。
SEOの概要
SEO業者を選ぶポイントの前にSEOの概要を知る必要があるので、ここではざっくりと説明します。おそらく無料セミナーなどでも知れる内容だと思うので、興味ある方は読んでみてください。
SEOでは以下の2点が重要となります。逆に言うとこの2点を突き詰めればほとんどのSEO対策が取れているということです。
ユーザー行動
メンション(言及)
それぞれ説明します。
ユーザー行動
例えば、ある検索キーワードで記事にユーザーが訪れ、その後どういった行動を取ったかをGoogleは評価しています。
他のサイトには行かず、検索行動を終えた場合には良いユーザー評価
他のサイトに行き、検索行動をまだ続けた場合には悪いユーザー評価
といった具合です。
当然、良いユーザー評価を得ようと思えば、ユーザーの疑問や悩みなどを解決できるコンテンツである必要があります。さらに言えば解決できるスピードも重要です。
わかりにくいページであれば当然読まれにくいですし、離脱に繋がってしまいます。ですので、どれだけ早く・明確にユーザーの問題を解決できる記事・コンテンツになっているかが重要なのです。
メンション(言及)
メンション(mention)では、サイト名や筆者名でどれだけ多く言及されているかが重要です。メンションが多いということは、
「サイト名検索」「筆者名検索」が多い
自然検索の流入割合が低い(被リンクが多い)
ということです。
この時、2つ目の被リンクは注意点で述べたバックリンクと同義になるのですが、確かな違いはただリンクを張られているのではなく、リンクから記事をしっかりと読まれていることです。
価値のあるリンクを獲得しないとプラスの価値は生まれないので注意してください。
メンションもユーザー行動の時と同様に、質の高いコンテンツを作成しなければなりません。そのために、検索キーワードに対してかなりの知識をつける必要があります。
SEO業者を選ぶポイント
今までのことをまとめると「質の高いコンテンツ」を作成することが何よりも重要となるのです。
その時、SEO会社ができることはクライアントの検索キーワードの知識を付け、ユーザーがどういう問題点を持ち、どういうページ構成であればわかりやすく問題解決できるかを考えることです。
なので、選ぶポイントとしてはコンテンツディレクションを行えるか否かです。
もし、営業が色々な難しい話をしてきても記事やコンテンツに対して何をしてくれるのかを確認してみて、曖昧な説明や契約書にコンテンツディレクションの文言等がなければ断りましょう。
そして、無料セミナーで十分なので実際に簡単な知識を付けることも重要です。効果が出るまでに時間がかかるのがSEOなので、後悔しないためにも質の悪いSEO会社には注意してください。